舞阪 浜松の三本の蝋燭
まだ暗い舞阪港を出港した哲昌丸で新年の希望を灯す三本の蝋
燭を見ることができました。
今切(口)は浜名湖が遠州灘とつながるところ、わずか幅200mの
海への道が浜名湖を潮の干満のある海のつながりとし、豊かな幸
をもたらしています。
その今切から遠州灘へ着き出した防波堤の南端に浜名湖の入口
を表す赤灯台が灯っています。
波静かな浜名湖から今切を抜ければそこは遠州灘、風と波の大海
を行く船に灯りを灯すのは舞阪灯台です。
遠く水平線まで届くその光は南の海の安全を守る灯火です。
遠く沖を行く船、舞阪・新居から出漁する船を見守り、戻る船に港を
表わす灯りです。
その光は海を照らし陸(おか)からは見ることができない海の男たち
のための灯火なのです。
三本目の蝋燭は遠州灘から見る浜松のランドマーク「アクトタワー」
です。浜松のどこからも見える建物は海からも浜松を表わしています。
6:50分、初日の出と共にアクトタワーは赤く染まっていきます。
美しい富士のシルエットを背に日本を背負う浜松・舞阪がある。
日本一のしらすの産地、豊かな魚の浜名湖の賑わいを表わしています。
浜松の新しい年を海で迎えるにあたり、三本の美しい蝋燭が煌々と光
る美しい年のはじまりを予感できたのです。
※取材協力:哲昌丸
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