竹の神輿作り進む 庄和町大和神社祭典準備
神の乗り物「神輿」を毎年手作りする。そんなお話を聞き、お訪ねした
のは南浜名湖の庄内半島、村櫛から舘山寺に続く道沿いの町、庄和
町、畑や田の多い庄和町は、千年の歴史を持つ大和神社をお祀りし
ています。
大和神社にそれぞれの日、宮入りした神輿はその日だけのもの、その
場で壊されるのだそうです。
青竹と藁縄だけで組まれる神輿は、熱して曲げた竹を止めるのも竹釘、
一つづつのパーツを手作りしながら神輿は組みあがっていきます。
これが竹釘です。
竹を割り、削ぎ、竹釘を削るのもまた手作りの鉈、これは帯ノコを切って
削り歯をつけたものだそうで、竹を細かく割るのには厚い歯の鉈よりも
具合がよいのです。
秋の祭りは五穀豊穣を祝う祭り、また来年の豊作を祈る祭りでもあります。
組み上げた竹製の神輿を檜の枝で被い、そこに紙製の花をつけて仕上げ
る神輿作りは町内のベテランの仕事、子供神輿は町内にある施設「朝霧
荘」の子供たちが担ぐのを心待ちにしているものだといいます。
古き神社に伝わる祭りの伝統を、その準備作業は口伝で伝えるもの。
作業をしながら伝えられてゆく祭りの伝統が大和神社の祭りを支え伝えて
ゆくのです。
※取材協力:庄和町 石塚さん
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