舞阪港カツオ漁 漁徳丸 カツオ縞
舞阪港をまだ朝とはいえない操業に出漁し、遠く南の黒潮の海
へ、舞阪のカツオ船団は日にひに変る黒潮の枝潮を目指し遠く
航海して漁果を得ています。
市場でみるカツオは美しいものですが、黒潮から引っこ抜かれた
ばかりのカツオの見事さは船中ならではのもの、青、黒、銀のカ
ツオの縞を被う七色のきらめきが包んでいます。
※Web上からお借りしました。
先日、カツオを特集した番組を見ていると、江戸の初ガツオの勢
いを表している「かつお縞(カツオ縞)」なる着物柄を紹介していま
した。
現在では着物だけでなくシャツなどにも使われるこのカツオ縞は
文字どおり、カツオの美しい色に材をとったもの、夏を表す柄の代
表として今も愛されています。
見た目に涼しく、またカツオの連想から「夏の勢い」を感ずるすば
らしい伝統図柄のひとつです。
黒潮から引っこ抜かれたカツオたちは、漁徳丸のエージ船長の手
で即絞めされ、カンコウ(この場合空の生簀)に丁寧に並べられて
舞阪に水揚げされます。
即絞め、丁寧にならべスポンジで保護するなどがなければ、カツオ
は美しい縞のままで持ち帰ることができません。
初夏の勢いを表すカツオを着物に用いる。日本の粋や意気にカツ
オ漁がひと役かっているというお話でした。
※取材協力:漁徳丸
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