弁天島夕景 四つの灯火

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年05月07日 19:22



南浜名湖弁天島に薄青の夕暮れが迫れば、その青の中に四つ
の灯火が灯されていきます。

昼間の海の青は空の青を映し、夜の青は海も空も同じ群青の深
みの中に沈んでいきます。
すると、弁天島の灯火が輝き出すのです。

弁天島のシンボル赤鳥居のライトアップがはじまります。
まぶしい昼間はそのべんがら色を褪せさせてしまいますが、夜が
迫るこの時間は違う。
汐が止まろうとする刹那、鏡の海にその脚を映しているのです。



弁天島に白いロウソクと赤いロウソクが灯ります。

まずは白いロウソクは今切口の内側にある白い灯台の灯です。
海から戻る船を舞阪方面、新居方面に分ける堤防の先端に建つ、
白いロウソクのような灯台です。



カメラは幅200mの今切を越え、遠州灘に突き出す今切の先端に
赤いロウソクの灯台を写します。
この灯台は浜名湖から海への出口、海から浜名湖の入口を示す
赤いロウソクのように灯るのです。



四つ目の灯火は、舞阪港内浜名漁協製氷工場の屋上に灯る点滅
灯です。
この点滅灯は四色があり、青の点滅は舞阪の誇り、シロコ漁(しら
す漁)の休漁を表します。
黄色の点滅は舞阪港の豊かな幸、曳き網漁の休漁を知らせます。

冬の赤い点滅灯は舞阪の自慢、トラフグ漁の休漁を表します。
そして白い点滅灯は舞阪に春をもたらすサヨリ漁の休漁を教えて
くれるのです。

南浜名湖舞阪は海と浜名湖を持つ町、明日の漁を知らせる灯を見
て海の荒れや漁の様子を知ることができるのです。

もうひとつ、もし海から南浜名湖を見たならば、海側に舞阪の場所
を知らせる舞阪灯台が灯されているのです。

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