南浜名湖今切 太陽を釣る男

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年02月25日 18:15



春まじかとなった南浜名湖の最南端、今切。
海に沈む夕陽を見ることができる最後の頃となっています。

海を染める頃になれば太陽の運行は驚くほど早く感じます。
染まる空にいたはずに太陽はすぐに釣り人に重なっていき
ます。

釣り人は最後の光の中で海への挑戦を続けています。
次の一投で海そのものを釣りあげようと粘っているのです。
そして釣り人は太陽を釣り、時間をとめているのです。



それでも海に沈む夕陽は堤防を越えて海に迫ります。

海に隠れようとする夕陽は水平線に到着して太ります。
まるで海から顔を出した大入道のように首をつくります。

「だるま夕陽」の出現です。

春になれば夕陽は愛知県の山に沈みます。
寒中に海に挑む釣り人と、カメラマンのみが知る変わる季
節の海の夕焼けです。

※写真:船上カメラマンさん

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