舞阪港 港の女は働き者
まだ暗い早暁から舞阪港を出港したシロコ船(シラス漁船)は夜
明けを待って遠州灘広く操業します。
網船(あみぶね)と綱船(つなぶね)が二艘で網を曳く、シラス
の二艘曳き漁です。
満載のしらすを水揚げに戻る舞阪港には「男たち」以上に働く
「女たち」が待っています。
海で働いたお父ちゃん、お兄ちゃんを港で待っていた女たちの働
きがはじまります。
船に寄せた台車にしらすが入った重いボウラを乗せていきます。
水を含んだこのボウラはなんと35キロ以上もあるのです。
沖で獲ったしらすを新鮮なまま急いでセリにかけるのが女たちの
仕事です。
広いセリ場も次々と水揚げされるしらすでいっぱいになります。
並べる場所を確保し、父ちゃんや兄ちゃんの獲ったしらすをズラ
リと並べ、セリ人に任せます。
セリの終わりと同時に入って来る加工業者のトラックにボウラを
積むのも働き者の女たちの仕事です。
男たちは沖で働きます。その働きを支える女たちは元気に声をか
けあってうれしく重いボウラを運ぶのです。
※取材協力:浜名漁協
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