今切 赤灯台と白灯台

イチロー@南浜名湖.com編集長

2011年08月25日 23:01



舞阪や新居から遠州灘へ出漁した船や、釣りに出かけた船は
長くながく続く美しい海岸から海にぐんと突き出した今切を
目印に戻ってきます。

そこには赤い灯台があります。

まだ10回ほどながら、漁に連れていってもらったり、釣りに
同行したりと豊かな「海」や荒れた「海」を体験すれば、や
はり静かな浜名湖に戻る時にはうれしいものです。

赤い灯台が見えれば最期の緊張を残して浜名湖に戻れます。

ご存知のとおり今切は大きな浜名湖とさらに大きな海がつな
がるところ、大きな潮の干満の海流が動くところです。
ここを安全に通れば海の旅は終わります。

船長も乗り込む私たちも赤灯台を見れば気を緩めることなく
緊張してここを乗り切ります。



赤灯台の今切は幅わずか200メートル、この狭く強い海流の
海峡を乗り切れば左へ新居、右へ舞阪を分ける白い灯台が迎
えてくれます。

数分前までの緊張は静かな浜名湖に迎えられて解け、海の旅
の終わりを知るのです。

今切を知ればしるほど、その厳しい自然の力の強さを知るこ
とになります。決して侮れない強い力がそこにあることを再
認識することが大切です。

船の名に「丸」とつけるいわれはさまざまな説がありますが、
船は出たならば必ず帰ってこなければいけません。
必ず元のところへ戻ること、「丸」はその願いをこめてつけ
られたのだといいます。

安全にと願い、安全だったねと迎える灯台は、私たちの心を見守
っているのです。

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